コンデンサーマイクロフォンとは?

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Updated 12月 17, 2020

コンデンサーマイクとは何か、使用方法:

コンデンサーマイクの実態を理解する前に、一般的なマイクの作動の確認をすることが必要で ある。単純に言うと、マイクは音を電流に変換する。音は空気中のエネルギーや振動の波であ り、マイクはそれを捉え電気信号に変換する。その後信号は必要に応じて 器材で変換、録音、編集される。

マイクが音を電気信号に変える方法は、スピーカーが電気信号を音に変換するのと全く正反対 である。実際スピーカーやヘッドホンをマイクポートへ差し込むと、質は良くないがマイクと して使える。

コンデンサーマイクと他のマイクの違いとは?

マイクにはいくつか種類があるが、最も一般的なのはダイナミックとコンデンサーの2種類で ある。ダイナミックマイクロフォンは膜とダイアフラムで音を収集し、コイルまたは磁石に付 属した音と共に動かされる。どちらにしてもコイルは磁石の周りを回り、コイルと磁石の相対 的な動きによって電気が生じる。よって音は電気信号に変換される。

コンデンサーマイクもダイアフラムを使う意味で機能は似ているが、磁石やコイルを動かすの ではなく、ダイアフラムは伝導性を持ちメタルバックプレートの反対側に移動してキャパシタ を形成する。コンデンサーはキャパシタの同義語であるためコンデンサーマイクロフォンと呼 ばれる。機能に関する詳細のためにはもう少し技術的な説明が必要です。

ダイアフラム、バックプレートと電場

伝導性のコンデンサーマイクのダイアフラムを作成するために、金属製のホイルが付属してい る物もある。しかし主に古いマイクがこの様な形式で作られている。現在大半のコンデンサー マイクのダイアフラムは、いわゆる金でスパッタされたマイラーで作られている。金のスパッ タリングは金の原子層を金属面に付着するプロセスのことである。マイラーは丈夫で柔軟、また軽いところからダイナミックとコンデンサーマイクのダイアフラムに一般的に使用されてい る。

非常に薄い金の層に包まれていることにより、マイラーダイアフラムに伝導性ができる。バッ クプレートはというと一番一般的な成分は真鍮、銅、亜鉛の伝導性合金である。キャパシタは これらの対向する伝導性物質の構造によって電荷を保持することで電場を形成することができ る。

音がダイアフラムを動かすでダイアフラムとバックプレートの距離が変わる。これにより、音 波の比例と同様に静電容量、電場が変わる。その結果電気信号の録音と解釈が可能になる。

キャパシタに電荷を保持し電流をブーストして正確に電流の受信を可能にするため、通常コン デンサーマイクは外部電源が必要である。ところが、エレクトレットマイクロフォンとして知 られる充電を維持できるマイクもある。エレクトレットという特別な物質により永久充電を保 つことができる。

コンデンサーマイクのメリットとデメリット

どちらのマイクがより優れているかお迷いかもしれない。ダイナミックマイクとコンデンサー マイクの両方にプロとコンがある。ダイナミックマイクは比較的低価格で、特に強く大きな音 を録音するのに適応している。コンデンサーマイクは値段が高い傾向があり、高周波やデリ ケートな音を録音するのに最適である。

コンデンサーマイクは柔らかいボーカルや楽器、またダイナミックマイクはドラムやパーカッ ション、強いボーカルに適しているというわけだ。コンデンサーマイクがはるかに音に敏感な 理由は、使用しているダイアフラムが軽量で簡単に音波を動すことができるからである。

この敏感さのおかげで、幅広い周波数のはるかに高い音質をさらに正確に収集し録音すること ができる。しかしこれはコンデンサーマイクの品質が高い場合に限る。高級なダイナミックマ イクの音質は、安価なコンデンサーマイクマイクよりも優れる。

コンデンサーマイクを強力にする方法

前述の様に、コンデンサーマイクには通常コンセント接続などの外部電源が必要である。外部 電源に依存するマイクでは持ち運びには不向きである。主にスタジオで使用する場合には問題にはならないだろう。実際に最もパワーを必要とし、ミュージシャンが最高と感じるタイプは チューブテクノロジーを使用している物である。

最も古いコンデンサーマイクは、真空管で信号を必要なレベルまで拡大することによって機能 する。技術が古く効率が劣るため、かなり大きな通常外部電源ブリックが必要である。それで も多くの人はその暖かいトーンのためには価値があると感じています。

外部電源に頼りたくない場合の解決策のひとつとして、ファンタム電源として知られている電 力で供給されているマイクがあります。ファンタム電源とは、マイクが接続しているオーディ オインターフェイスに供給されている、正確には48ボルトの少量の電源のことだ。マイクを接 続する大半のオーディオ機器はこのファンタム電源を提供しているはずである。48ボルトはコ ンデンサーマイクが必要な電源として十分であり、少量であるためダイナミクマイクに悪影響 を及ぼすことはない。

外部電源を必要としないコンデンサーマイクとしてエレクトレットマイクがある。永久正電荷 の物質に依存することで機能する。実際「エレクトレット(電石)」の名前の由来は永久磁石 の静電と同等として考慮されているからである。

これでコンデンサーマイクの機能とその様々な形式を深く理解できただろう。あなたに合った マイクを見つけ、または単純に好奇心を満足させることで役に立てたことを願っている。